限界ウーマンDiary

弱小証券会社勤務のアラサーOLによる日記。仕事以外のことも書くよ!

課長に退職したいと直談判した件について

みなさんこんばんは。気づいたら梅雨が明けていて驚いております。もう夏真っ盛りですね。気づいたらオリンピックも開幕になっていました。これ書いたら叩かれそうですが、スポーツに全く興味のない私にとってはオリンピックはホントにどうでもいい。だってオリンピックって失礼な話大運動会じゃないですか…(オイ)

そんなことはどうでもよくて、今回は課長に辞めたいと直談判した件について書いていこうと思います。たしか5月後半だった気がする。2か月前のことですが、鮮明に覚えております。

 

 

今回の目次

課長ってどんな人?

まず私の課長がどんな人か説明しよう。一言で言えば超優秀である。若くして課長になったのも納得。こんなに尊敬できる上司もういないと思うと言えるくらい。

①やる気にさせてくれる

 そもそも私の担当顧客は先輩方の不稼働を集めたものが多いので当然収益は上がりづらい。でも私だけではなくて先輩も最近限界っぽい。投資信託は今のご時世乗り換えしまくるわけにもいかず、外国株式も回転ばかりしすぎていると本社から「手数料稼ぎばかりしてるんじゃないよ!」と速攻お叱りの言葉が来るのである。かといって現金をホイホイ入金してくださるお客様は少ない。途方に暮れている私たちだったが、課長は言った。「見込みがないのはわかる、でも当たり先はあるだろ。お客さんが自分から投信とか外国株式買いたいって言ってくることなんて99%無いんだから、こっちからアプローチするしかないんだよ。アプローチしない限り絶対約定しない。約定しないなら情報をとるとか、細かいことから積み上げていこう。」
一見当たり前のことを言っているように聞こえるが、以前違う課に所属していたときの上司は課員が壁にぶち当たってるときでも「うーん、まあ厳しいと思うけど頑張ろう」しか言ってくれなかった。

②見込みを出すときにアドバイスをくれる

私の課は明日の見込みをエクセルに入力して印刷して課長に渡すというルールがある。支店ルールや会社のルールではなく、完全のうちの課だけのルール。そこでどう当たるつもりか、何をどのように提案するつもりなのか課長に説明するとアドバイスを細かくくれる。お客さまの属性を見たり、今までの接触データを見たりして「こうあたれば?」「この資料を使えば?」と細かくアドバイスをくれる。ほかの課はそんなに細かくアドバイスされてないのでありがたいのである。

ちなみにこの前先輩が見込みを出してブチ切れられていた。次の日の見込みを出したときに、お客さんの原資を聞かれたらしい。「銀行預金?他社投信?」と課長は聞いていたが、先輩はモゴモゴ答えていた。「お前、銀行預金から投信買ってもらうセールストークと他社投信から投信買ってもらうセールストークは全然違うだろ。原資が見えてないのによく見込みで提出できたよな。うちの預かりで投信乗り換えしてもらうときだって、A投信のダメなところを挙げてB投信買ってもらうだろ。他社投信なんて言うなれば乗り換えなんだから、その商品のダメなところとうちで買ってもらいたいものを比較すればたいてい約定するんだよ。お客さんが他社で何持ってるかわからないんだったら比較できないだろ。だから約定しなくても電話して情報取れって言ってんだよ!!」私は先輩が激怒されているのを見ながら慌ててお客さんが他社で何を持っていたのかを思い出すよう努めた。

③数字に対する意識を高めてもらった

今までの課長が緩すぎたのかもしれないが、今の課長はとにかく数字に厳しい。収益に厳しいとかそういうわけではなく、どちらかというと数字の管理かな。入出金の入力や投信の販売額が入力した数字と実績と離れているとブチ切れられる。「20万円ズレてるぞ。お前1人がズレてるだけならいいけど、支店に40人いたとしたら合計800万円ズレることになる。これって結構なズレだからね。自分1人のズレならいいやとか思うのやめろ。あと何でズレてることに気づかないの?数字を扱う人間として、自分の実績わかってないとかホントに終わってるから。」仰る通りすぎて何も言い返せない。あと、課長に聞かれたときに「自分が目標収益まであといくら不足しているのか・何で埋めるつもりなのか」を答えられないと半殺しの目にあう。「達成できるかどうかは別として、それすら考えられてないのに一体どうやって見込みを立ててんの?テキトーに当たってるわけ?仕事を舐めんな」これも仰る通りですわぁ…。

④フットワーク軽し

いつでも同行するからどんどん予定入れてくれと言ってくれる。これ絶対約定しないだろうな…という案件でも絶対に嫌な顔をしない。「約定するかしないかは関係ないんだよ。お前たちに圧倒的に足りないのは経験だからな。だから俺とか先輩のセールストークを聞いて盗んでほしいんだよ。そのために同行は何回でもするから。」こんな課長いるか????

⑤誰よりも勉強している

優秀な人ほど勉強してるんだなあと改めて思った。日経新聞はもちろん隅々まで読んでいるし、株の雑誌を何冊も読み漁っている。POやIPOが大量に来た時は我々向けにセールストーク集を作って送ってくれる。チャートについても誰よりも話すことができる。すごいよな…仕事が好きなんでしょうね。私は仕事嫌いなので無理です(見習えよ)

こんな課長だが、1つ欠点がある。機嫌の波がすごいことだ。イライラしてるときはマジで話しかけられない。課長が優秀すぎて支店長が頼り切りなため、仕事が山ほど降ってくるらしい。他の課長も束ねてて実質副支店長みたいになっているし。「頭悪い、使えない、のろま」など言われたが事実なのでしょうがない。最近まったく言われなくなったけど。課長がこんなに優秀だったので、この人の下でならもう少し学べることがあるかもしれないと思って退職せずに堪えていたが遂に我慢の限界が来たのである。

 

退職したいと思ったときのワイの状況

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退職したいと常日頃思っていたが、マジでやばいと思ったのは5月だ。通勤電車で涙が止まらなくなった。仕事が辛いからではない、何のために生きているのかわからなくなった。生きていくにはお金が必要で、そのための仕事なのに私の場合は逆転していた。仕事のために生きているみたいになってた。休みの日もずっと鬱だし涙が止まらない。夜中に詰められる夢を見て飛び起きて泣いて朝を迎えていた。通勤電車もキツかった。お腹が痛くなったり、過呼吸みたいになったりして数度降りる頻度が増えていった。アポとアポの間も涙が止まらない。かといって「泣いていてお客さんに電話する暇がありませんでした☆」なんて言い訳が許されるわけでもないのでどうしていいかわからなくなった。課長からネチネチ詰められたことはないけど、数字が出来ない自分が本当に嫌だった。課のお荷物だった。同じ課の同期とは客層も預かり資産も違う、だから同期のほうが数字ができて当然だとわかっていながらも自己嫌悪のループ。存在意義がわからなくなった。もっと自分を大切にしなければと思った。会社の親友に電話したら「もういいよ、やめていいんだよ」と泣きながら言ってくれた。すごく楽になった。ボーナスの季節だし、少し無職になってもお金には困らないだろうと思い課長に退職宣言することを決めた。

課長の反応

課長を呼び出したら、「やっぱり、辞めたいのか」と聞かれた。うすうす気づいていたんだろう。私は全部話した。仕事のせいで身体も壊れそうなこと、涙が止まらないこと、なんで転勤がないだけで私ばっかり預かりが悪いのか…とか全部全部思っていることをぶちまけた。課長はずっと聞いてくれた。身体や精神的にしんどうことについては「その苦しみは本人にしかわからないからね。言いづらかっただろう、ごめん。つらいときは家帰っていいよ。在宅とか午前休とか使えばいいよ。そこは頼ってほしい」と言ってくれた。

本題の辞めたいということについては課長にも課長の考えがあったようで話してくれた。「自分では気づいてないんだろうけど、最近すごい成長してるよ。セールストーク聞いててもそう思う。自分で気づいてないの?てか、収益も純増も半年前からずっと右肩上がりじゃん。これは成長してる証拠だと思うけど?」…確かに収益も純増も私はずっと右肩上がりだった。でもこれは私が成長しているわけでなく、たまたま案件がうまくいっただけである。「いや、たまたまじゃないから。君が成長してるから約定数が多くなってるんだよ。何でそんなに自己肯定感が低いの????」課長はホントに不思議そうだった。私は自己肯定感が低いしネガティブだけど、それは置いておいて。皆さんは自分のセールストークがハマって約定した!って思うときってあります??私はないよ(笑)約定してもラッキー!って思って終わりだもん。それを課長は成長してるって言う…考え方の違いなのか?

課長は「君の人生だから最後決めるのは君だけど、こんなに成長してるのに辞めるなんてもったいない。頼むから辞めないでくれ」と言っていた。押しに弱い私は折れた。尊敬している人に頭を下げられるとワイはダメなのだ(意思弱ァ…)そして現在に至る。最近開き直りの術を取得したのであっけらかんとして過ごしている。泣くこともなくなった。人間慣れりゃどうとでもなるのだ。だから最近死ぬほど病んだツイートしてないでしょう?開き直り、これ大切。

今回も長文でつらつら書いてしまったが、ひと言でまとめると「意思弱い私が退職しようとして課長の説得に折れた」それだけである。次回は開き直りの精神に達観したことでも書こうかなぁ。