限界ウーマンDiary

弱小証券会社勤務のアラサーOLによる日記。仕事以外のことも書くよ!

証券会社を辞めたい理由

こんばんは、GW明けからもう数字が出ず日々詰められている私です。

今回は常日頃「辞めたい」「行きたくない」とボヤいている私がなぜそんなにも辞めたいのかを説明しようと思います。はい、自己満です。大きく分けて3つ理由があるのです。

 

 

 

証券会社を辞めたい理由

運ゲー

証券会社の営業マンは、投資信託や株式をお客さまに買っていただいて手数料をもらうという形で日々収益をこなしている。たいていの証券会社は入社2年目くらいまで新規開拓営業に励み、それ以降は先輩のお客さまを引き継いで既存顧客から収益をどれだけあげられるかというところで会社から評価されるのではないだろうか。収益を求められる以上、月間収益をどれだけやり切れるか?という物差しで出来る営業マンか出来ない営業マンかが決まるのである。

出来る営業マンか否か、それを大きく左右するのは私は顧客の質だと思う。富裕層の顧客や動く法人顧客をたくさん担当していればおのずと収益は上がるし、富裕層であっても債券のみ購入するというスタンスの方をたくさん担当していると収益は上がりづらい。顧客の質は不平等なのに、求められる収益や資産導入の目標は同じ。意味が分からない、無理。

収益を多く落としてくださる顧客ばかり担当している先輩が退職するとしよう。その先輩が同じ課なら引継ぎをもらえるし、違う課なら引継ぎをもらえない。ここまでは納得できる。しかし引継ぎをもらえた同期と引継ぎがない私と目標は変わらない。もらえた同期のほうが収益を落としてくださる顧客ばかりの客層になって目標達成しやすくなったのに。普通に考えておかしいだろ、同期の預かりと全然質が違うんですけど(笑)証券会社の評価体系は絶対評価メインなので私は目標達成ができず死んでます。現在の支店にいる年数が長い私は引継ぎといっても、先輩たちの不稼働客メイン。異動してきた同期は先輩たちの稼働顧客を丸ごと引継ぎ。普通に考えておかしいだろ(2回目)前任地で成績が全国最下位レベルの後輩が異動してきましたが、先輩のお客さまを丸ごと引き継いだので今や筆頭営業マンとして大活躍してます。いいなあ。そのときの魂のツイートがこちら↓

ちなみに上司も「たしかにお前の顧客じゃ収益達成は無理だと思う…」とボヤいていますがじゃあなんとかしてくれ。支店長に呼び出されて「どうしてそんなに収益があげられないのか?」と聞かれても、「客層のせいです('ω')ノ」なんて言えず「私の営業能力が低いせいです、申し訳ございません」と頭を下げる日々。

ここまで読んで、「いやいやお前が営業できない言い訳を客のせいにするな」と思う方もいらっしゃることでしょう。そう思う方は回れ右してお帰りください。私は自分のストレスを吐き出したいだけで分かってほしいとか思ってねえんだ。

あと運ゲーだよなと思った出来事がこちら↓

 これは後輩の話ですが、たまたま受電をとったら「大手証券会社が全く連絡をよこさないのでおたくに預かりをすべて移したい。今すぐ家まで来てほしい」という内容で。電話1本たまたまとっただけで数億円の資産導入~~~という出来事があった。ワッショイ。上司たちは「運だろこんなん」と言っていましたが、先ほども申し上げましたように我々の評価は数字の絶対評価なのでね。本社は資産導入の過程とか見てないから。結果だけ見てるから。運でもなんでもやったもん勝ちなのよ。

ちなみにこのツイートしたら「一生懸命営業やっている人もいる、業界のレベルを下げる発言は控えてほしい」という旨のリプライをいただきましたがそう思うならそれでも良いと思う。私は運要素強いなって思うだけ。

 

 

誰のために働いているのかわからない

はい、見出しの通り誰のために働いているのかわからない。証券会社に資産を預けてくれるお客さまは富裕層である。もちろん我々は利益の出せそうな商品を提案しますが、ウン百万利益になっても「ありがとう」って言われたことは1度しかない。富裕層なので、「余裕資産」を預けてくれている以上プラスになってもならなくてもあまり気にしていないんだと思う…私の体感だが。(だからといってお客さまの資産を軽んじる行動は決してしませんよ)頭の体操として投資している方も多くいる。お客さまに「ありがとう」と言われないし、世の中のためになっているとも思えないこの仕事。

誰のために働いているんだろう?と考えた結果、私が出した結論は「会社のため」だった。だって我々が出した収益は会社に還元されるんだもん。いや、サラリーマンとしてお給料をいただいている以上会社に貢献するのは当然の務めではあるが。メーカーで働いているなら自社商品使ってる人見たら嬉しくなるでしょ。パティシエだったら自分の作ったケーキを誰かがおいしいと言って食べてくれていたらハッピーになるでしょ。そういうの無いから。

 

 

1日ごとに数字を求められる

証券会社は1日のうちにいくら収益を上げなければいけないか決まっている。まあ最悪、月内に達成できればいいんだけどさ…ほかの支店の進捗具合と遅れたら本社から支店長たちが怒られると思うんだよね、詳しいことは知りませんが。だから毎日毎日数字との闘い。法人営業とかだったら「月間いくら」「上半期で新規契約〇件」とか目標があると思いますが、弊社の場合「1日〇〇万円やれ」という指示がおりてくるのでしんどい。したがって1日ごとに人権ある日かない日かが決まる。例えば今日大きな商いを決めたとしても、次の日何もできなかったら人権は無いのである。

しかも証券会社って商品の約定のハードルが低い。株だったら電話で売買できるし、投資信託も電話で「買います」って意思さえ貰えれば買う手続きは後日になったとしてもその日の数字に計上できる。銀行だったら投資信託買うには署名捺印が必要だけど、証券は捺印不要(中には必要な商品もあるけど)。銀行はお客さまと会えない時間帯に数字をあげることは不可能だが、証券は電話さえつながれば数字をあげることができる。その日の数字ができていなかったらテレコールで数字を詰めることになる。

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リアルにこんな感じで電話する。頭を掻きむしりながら、自分の数字は自分でこなすしかないので電話しまくる。誰も助けてくれないから。 毎日毎日「明日の数字はどうしよう」「来週はどうしよう」「来月はどうしよう」と思うし、心休まる瞬間なんてない。自分の目標を達成したとしても、それでハイ終わりなんて許されるわけもなく「で、どこまでやるの今月は?140%くらいやるんだよね?」と言われて終わる。草も生えない。


「そんなに嫌ならやめればいいのに」って思いますよね。なぜ私がこんなに不満を垂れ流しながらもまだ退職せず会社にしがみついているのか、それは次回お話しようと思います。